大塚にとんこつラーメンの名店「ぼたん」あり
大塚ってなにげにラーメン激戦区ですよね。担々麺の「鳴龍」をはじめ、「北大塚ラーメン」、ちょっと大塚駅からは離れますが「生粋 花のれん」なんてお店もあります。古豪と新興勢力がひしめきあっていますが、古豪の代表格といえるのがとんこつラーメンの名店「博多長浜ラーメン ぼたん」。東京に住んでいた時からよく通い、最近は東京出張のたびに立ち寄るお店でもあります。「田中商店」で働いていた店主によるお店で、一時は東京に3店舗構えていました。今は創業店の大塚のみ。私は大塚にしか行ったことがないので影響はありませんが、ラーメン店は激戦の中長く続けることが本当に難しそうですよね。この大塚のお店だけは未来永劫続いてもらいたい。
お店に充満するとんこつ臭はとんこつ好きの桃源郷
いやー久々に来ても変わらないですね。店内に入るともうそれはそれは濃密なとんこつ臭。とんこつ好きにとっては桃源郷、かっこよく言うとアルカディア、いやシャングリラかな。とんこつラーメンのお店としてそれはそれは理想のフレグランス。深夜に伺ったのでラーメン作っているのはいつもの大将ではなかったですが、それはそれ。よく通っていた時も作る人で味のブレがほとんどなかったので大丈夫。
それにしても東京ってすごいね。宿泊地の神田で「ぼたん」に行こうと思い立ったのが23時で、23時40分には大塚に到着。ゆっくりラーメン食べても余裕で終電前の電車に乗れてしまう。こんなとこ住んでたら夜中にラーメン食べすぎて体がおかしくなりそうです。うらやましい。
無骨な佇まいこそ「ぼたん」のラーメンの特徴
夜中なので自重して今回はノーマルの「ラーメン」を注文。見てくださいこのまったく飾る気のない佇まい。盛り付けという概念がなさそう。でもこの無骨な感じこそ「ぼたん」ではないかと思うのです。変に飾ってきたらそれはもう「ぼたん」じゃないよ。これでいい。
麺はバリカタで注文。今回の麺はバリカタとしては少しやわらかめかなとも思いましたが、写真撮ってる時間がちょっと長かったかも。そのあたりはご愛嬌ということで。
強めのとんこつ臭と、ほどほどの濃厚さ。本家筋の田中商店と比べるととんこつ臭はちょっと弱く、スープの濃厚さはだいぶ弱いですが、良いバランスです。スープの色を見ても分かる通り、東京とんこつのスープとしてはしょうゆがちょっと強めなのかなと感じいています。相変わらずうまい。これなんだよなぁ。思い出補正も加わっているので正当な評価は難しいし、東京中のとんこつラーメンを食べ歩いたわけでもないので一概には言えませんが、とんこつ臭命のとんこつラーメン好きにとってはトップクラスのとんこつラーメンなのは間違いないと思います。
夜中なのにスープ飲み切ってしまった。こりゃ明日の朝は胃もたれがひどそうだな。最近は食べてすぐ寝ると胸焼けで目が覚めるんですけどね。でもそんなリスクを負っても飲み切りたい一杯。それが「ぼたん」。私は中の人じゃないですが、いつまでも続いて欲しい店なので、どうか大塚にお立ち寄りの際は「ぼたん」をご贔屓に。