丼もの 蕎麦

「炭焼豚丼 空海」豚丼食べに行って蕎麦にハマるお店

ミシュランガイドに掲載の豚丼店

「豚丼」と言えば北海道帯広の名物なのは有名ですが(個人的には豚丼といえば御茶ノ水駅のとこのやつですが)、札幌近郊でも豚丼のお店は結構たくさんあり、札幌と新千歳空港の間に位置する恵庭市にある「炭焼豚丼 空海」は特に人気のお店です。というのも、2012年からミシュランガイドのビブグルマンで掲載されていて、周辺の田舎ぶりからは異様に映るレベルの行列ができている時もあります。以前札幌にお店があり、家から比較的近かったので1度行ったことがありましたが、ミシュランガイドに掲載されてしまった今では食べるのに時間がかかるため、すっかり足が遠のいてしまいました。恵庭に移転してからもう何年も経つのに、まだ数度しか伺えていません。

今回、こういうブログをやっていることもあり、写真を撮りたくなったので久しぶりにお店に伺うことにしました。

駐車場に入れない・・・行列が減っていかない・・・相変わらずの盛況ぶり

お店はJR島松駅のそばにあり、交通アクセスは悪くないんですが、多くの人は車で来ます。人気店の割に駐車場が狭くて、まず車を入れるのに一苦労します。混雑する時間は駐車場が空いていなくて引き返す人が多発します。せっかく郊外にあるんだからもうちょっと何とかならないものかと思うんですが、どうにもならないんでしょう。

また店内も狭く席が限られるため、長い行列ができることも多いです。私もその行列を見て何度か引き返したことがあります。さらに、客の回転も悪いです。というのも、「豚丼」とともに看板メニューである「蕎麦」があるのですが、多くの人がその両方を注文するため、手間が2度なんですよね。着席してからの待ち時間が非常に長く、オペレーションももうちょっと改善してもらいたいところ。とは言っても店員さんみんなすごく頑張っていて余裕がないのはわかるのでなんとも言えないところ。厨房も狭いので店員さんいっぱいいてもおそらく仕事にならないです。

つまるところ、場所が悪いという結論になりますが、苦労を押してでも食べたい味がそこあるんだからしょうがないですね。

注文するのは「空海セット」。店自慢の「ロース豚丼」と「もりそば」のセットです。おそらく客の多くが注文するメニューで、2度手間で回転の悪さにつながる大元凶でもあります。もちろんも私も元凶の1人と化します。「ロース豚丼」は単品メニューの肉7割ライス5割で供されます。「もりそば」もおそらく1人前よりはだいぶ少ないものと思われます。

まずは「ロース豚丼」から

まずは「ロース豚丼」。豚丼のメッカ帯広の老舗店では豚肉はフライパンで煮焼きのようにされて供されますが、こちらのお店は網で炭焼きの肉が出てきます。私は個人的には炭焼きの豚丼の方が香ばしくて好きです。帯広でも比較的新しいお店は炭焼きをするところが多いようです。

こちらの豚丼は三元豚を使用したやわらかい食感が特徴で、炭焼きの香ばしさと、あっさりめながら甘さのあるたれとの相性が絶妙。苦労してでも食べる価値は十分にあるおいしさ。これなんだよなぁ。私は本場帯広では数件でしか豚丼食べたことないですが、たぶん本場にもまったく引けをとらないのではないかと思います。とにかくいろいろ絶妙なんですよ。

かためのコシが特徴の蕎麦

豚丼を食べていると遅れて運ばれてきた「もりそば」。麺は細めでつやつやしています。お店で手打ちしている蕎麦とのこと。麺の細さが結構不揃いなのが少し気になることろではあります。

蕎麦自体は細めですが、かためのコシが大きな特徴。しっかり水で締められているのでしょう。蕎麦の風味は田舎そばほどではないものの、それでも結構強力に香ります。そばつゆはかつお主体でうすめの味。全部浸して食べても蕎麦の香りがバランスでは上回ります。豚丼の味付けの影響でつゆの味がよくわからなくなっている可能性はありますが、ちょっとあっさりめのつゆということで間違いないかと思います。

とにかくこの蕎麦、かたいコシがクセになり、私は最初豚丼を食べに行ったんですが、今では7割くらい蕎麦目的でお店に行っています。蕎麦の好みも千差万別で、こんなかたい蕎麦受け入れられないと思う人もいるかもしれませんが、私にはドンピシャでほんとうまいです。豚丼のイメージの強い店ですが、行ったら蕎麦も食べてみて欲しいですね。

「空海セット」では物足りない

たまにしか行かないので、行けば「豚丼」も「蕎麦」も食べたくなり「空海セット」を注文しますが、結局のところどちらも量が少ないため、消化不良というか、物足りないもっと食べたいという気持ちを残したままお店を後にします。どちらか選んでガッツリ大盛でいくか、両方食べるならセットではなくどちらも1人前で注文するとかしないと、このモヤモヤは収まらないかもしれないですね。おいしいが故の苦悩です。

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