この日3杯目のとんこつラーメンを食べに
この日は久留米に赴き「大砲ラーメン」で極上のとんこつ臭の一杯を食べ、今度は天神渡辺通で背脂とんこつの醍醐味に舌鼓を打ち、そして一旦宿に戻ってゆっくりした後、夜中に再び始動します。今度は宿泊先の博多駅西側のホテルからそれほど遠くない博多駅の東側。歩いて向かうのに博多駅の中を通って行くのですが、夜中になっても博多は人が多いですね。駅周辺の飲み屋も大盛況で、やっぱり元気な街なんだと改めて実感。
今回訪れるのは、本当なら昨日夜に博多入りして最初に行こうと思っていたお店。実は博多ではいちばん楽しみにしていたお店なんです。本日3杯目のラーメンではあるものの、幸いお腹の調子は回復して絶好調。しっかり食べてやろうと心に誓いつつ、店までの道を少し大股で腹ごなししつつ向かいます。
新進気鋭の名店「博多一双 博多駅東本店」は深夜でもお客さんがたくさん
やって来たのは博多駅から徒歩5分程度のところにある「博多一双 博多駅東本店」。押しも押されぬ有名店ですが、それほど長い歴史があるわけではなく、一気に名を馳せたお店です。お店のラーメンの特徴はずばり「カプチーノ」を思わせる泡だった濃厚とんこつスープ。これをずっと食べたかったんですよね~。
お店は夜の12時まで営業していますが、私が訪れたのは11時半頃。さすがにこの時間なので並ぶことなく座れましたが、平日深夜なのに結構お客さんがいてびっくり。さすが人気店なだけありますね。お店に近づくに連れてとんこつ臭が漂ってきます。お店に入るとその空気は一層強くなり、もうこの時点で勝利を確信します。
注文したのは「味玉ラーメン」+白ご飯。郷に入っては郷に従えで、本来ならとんこつラーメンの文化である替え玉がいいんでしょうけど、ラーメンはごはんのおかずと基本的に思っているので、このスタイルはやめられません。
「豚骨カプチーノ」は予想以上の泡だった!
「味玉ラーメン」。すごい泡。びっくり。これは予想以上でした。きめは荒いけどカプチーノそのままじゃないですか!「豚骨カプチーノ」とは良く言ったものです。新宿御苑の「博多一瑞亭」も泡のスープが特徴でしたが、今回のスープはその比ではなくすごい泡。一面の泡で麺が全く見えません。
泡どアップ。カプチーノにも見えますが、メレンゲみたいに見えなくもないです。この泡が味にどう作用しているんですかね。そろそろ写真撮るの切り上げて食べたい!
ついにとんこつ臭最強クラスの一杯に巡り会ってしまう
麺は博多ラーメンとしてはちょっと太めの平打ち麺。平打ちのとんこつラーメンって珍しいですよね。加水率も高めで、普通の博多ラーメンの食感とは明らかに違います。
この日ここまで食べてきた「大砲ラーメン」、「博多だるま」に比べると明らかに油が少なくこってり感はありません。むしろあっさりスープと言って良いかもしれません。しかし、とんこつ臭がすごい。ちょっとクセのある鼻を切り裂くとんこつ臭は、この日いちばん強い。今まで食べたことのあるラーメンの中では先ほど触れた「博多一瑞亭」に近い感じ。大量の泡が麺に絡みつくことで麺との一体感があり、よりスープの味を強く感じることができます。これはうまい。予想以上のうまさ。骨っぽさも多少あるけれど、それよりも鼻に抜ける格別のとんこつ臭が印象的。
いやー臭いよ。臭い臭い(褒め言葉です)。ちょっと参りましたねこれは。本日3杯目なので明らかに不利な条件の中食べているにもかかわらず、最高潮においしいと思ってしまう一杯。
ただ臭いだけではないんですよね。ちょっとしょうゆを強めに感じるスープは、ほのかに魚介を感じます。「魚介とんこつ」というほど強い魚介というわけではないのですが、少し香ることでスープの奥行きが広がる印象。このあたりもおいしさの秘訣かと思います。
当然スープは飲み切ります。底にたまる骨粉はかなりの量。うまいとんこつラーメンは底に粉が多いですねやっぱり。
本日3件目にしてとんでもなくおいしい一杯に出会ってしまいました。こんなにおいしいもの食べ続けて、私どうにかなっちゃわないですかね。あまりの幸運続きに心配になってきます。まだまだとんこつラーメンを食べ続けたいですが、そろそろ一度、別の名物を食べておきたいと思います。